OpenAI・Claude API料金計算ツール:プロンプトキャッシュ対応

公開: 2026年8月19日

最終更新: 2026年8月19日

OpenAI・Claude API料金計算ツール:プロンプトキャッシュ対応

AI機能のコストを入力トークンと出力トークンだけで見積もる方法では、現在の料金体系を正しく表せません。OpenAIとClaude APIでは、通常入力、キャッシュ書き込み、キャッシュ読み取り、出力が別の単価で計算されます。モデルの選択だけでなく、トラフィックの構成も請求額を左右します。

そこで、4種類すべてを扱う無料のOpenAI・Claude APIトークン料金計算ツールを公開しました。モデルを選び、100万トークン単位で数量を入力すると、合計金額、種類別の金額、総トークン数に占める割合がすぐに表示されます。

価格は各プロバイダーの公式料金ページから保存し、確認日を画面に表示しています。モデル名、キャンペーン価格、コンテキスト区分、地域別料金は変わる可能性があるため、確認日は重要です。

API請求を構成する4種類のトークン

通常入力は、キャッシュを使わずに処理されるプロンプトです。ユーザーメッセージ、システム指示、検索した文書、ツール定義、会話履歴などが含まれます。

キャッシュ書き込みは、後のリクエストで再利用するプロンプトの先頭部分を保存する処理です。通常入力より高くなる場合がありますが、同じ内容を再利用するたびにコストを下げられます。

キャッシュ読み取りは、保存済みのプロンプトキャッシュから取得するトークンです。通常入力より大幅に安いことが一般的です。固定のシステムプロンプト、ツールスキーマ、文書セット、長い会話履歴を再利用する場合に効果があります。

出力は、モデルが生成するテキストや推論です。1トークンあたりの単価が最も高い区分になりやすいため、回答の長さには上限と計測が必要です。

この計算ツールは4種類を分けて表示します。すべての入力を一つにまとめると、繰り返しのコンテキストに支払っているのか、キャッシュ再利用で節約できているのかが見えません。

プロンプトキャッシュで見積もりがどう変わるか

現在のOpenAI料金表には、入力、キャッシュ済み入力、キャッシュ書き込み、出力の列があります。Anthropicは、5分間のキャッシュ書き込みを基本入力単価の1.25倍、1時間の書き込みを2倍、キャッシュ読み取りを0.1倍と説明しています。

設計時の問いは単純です。同じプロンプトの先頭部分を、変更前に何回再利用できるでしょうか。

  • サポートアシスタントは、システム指示とツールを毎回再利用できます。
  • 文書アシスタントは、大きな規程集を多くの質問で再利用できます。
  • エージェントは、作業コンテキストが増えてもツール定義を再利用できます。
  • コンテンツ生成は、再利用できる入力が少なく、出力の割合が高くなる場合があります。

キャッシュは、すべてのワークフローを自動的に安くするものではありません。毎回プロンプトが変わる場合、安い読み取りを十分に得られないまま、書き込みや通常入力を払い続けることがあります。書き込みと読み取りを別々に計測してください。

GPT-5.6 Terraの計算例

月間トークン数を次のように仮定します。

  • 通常入力 550万トークン
  • キャッシュ書き込み 50万トークン
  • キャッシュ読み取り 300万トークン
  • 出力 100万トークン

2026年8月19日に確認したGPT-5.6 Terraの標準的な短いコンテキスト料金では、次の計算になります。

  • 通常入力:5.5 x 2.50ドル = 13.75ドル
  • キャッシュ書き込み:0.5 x 3.125ドル = 1.5625ドル
  • キャッシュ読み取り:3 x 0.25ドル = 0.75ドル
  • 出力:1 x 15.00ドル = 15.00ドル
  • 概算合計:31.06ドル

トークン構成は、通常入力55%、キャッシュ書き込み5%、キャッシュ読み取り30%、出力10%です。AIトークン料金計算ツールで同じ例を再現し、自社の数値に置き換えられます。

計画に使えるトークン構成の例

すべてのAIアプリに共通する割合はありません。プロンプトと回答の長さ、会話の深さ、RAGの設計、キャッシュの有効期間、同時利用数によって変わります。次の数字は計画用の例であり、業界ベンチマークではありません。

チャット・サポート: 通常入力55%、書き込み5%、読み取り30%、出力10%。

RAG・文書Q&A: 通常入力45%、書き込み5%、読み取り45%、出力5%。

エージェント・コーディング: 通常入力50%、書き込み5%、読み取り30%、出力15%。

コンテンツ生成: 通常入力40%、書き込み5%、読み取り10%、出力45%。

公開前の初期予算には、この例を使えます。本番稼働後は、APIレスポンスとトレースから得た実測値に置き換えてください。アカウント全体の合計だけでなく、ルート、顧客、タスク、モデルごとに構成を計測すると改善箇所が見つかります。

計算ツールに含まれない料金

このツールは、プロバイダーが直接提供する標準のテキストトークン料金を計算します。Anthropicの1時間キャッシュ書き込み、バッチ割引、長いコンテキスト区分、地域別処理、ツール呼び出し、画像、音声、ファインチューニング、Amazon Bedrockなどのプラットフォーム料金は含みません。

正確な計算には対象範囲の明示が必要なため、除外項目はツール画面にも表示しています。対象外の料金を使う場合は、予算に別の行として追加してください。

OpenAI・Claude APIのコストを計算する

無料のOpenAI・Claude API料金計算ツールを開き、モデルと月間トークン数を入力してください。結果はすぐに更新され、4種類の内訳をメールに含めることもできます。

本番予算を作る場合は、まず代表的な処理を実行します。通常入力、書き込み、読み取り、出力を計測し、通常月とピーク月を分けて見積もります。楽観的な一つの数字ではなく、説明できる予算になります。

公式出典:OpenAI API料金 · Anthropic Claude API料金

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