Microduck: 399ドルの小さなロボットに、新しい動きを教える
アヒルがローラースケートで走っている。それだけでも、つい再生ボタンを押したくなります。Microduckの面白さは、その先にもあります。コードを読み、動きを学習させ、本物の床の上でどうなるかを確かめられるのです。
Hugging FaceのロボティクスチームであるPollen Roboticsは、2026年8月27日にMicroduckを発表しました。高さ25 cm、重さ800 g未満の二足歩行ロボットに、15個のモーター、カメラ、距離センサー、2つの慣性センサーを搭載。くちばしで物をつかむこともできます。公式発表。
2026年9月5日確認。本記事は公開資料と公式デモを調べた紹介記事であり、実機レビューではありません。カバー写真と映像はPollen Robotics / Hugging Faceの公式プレスキットから掲載しています。
まずは、スケートするアヒルから
室内でローラースケートをするMicroduck。Pollen Robotics / Hugging Faceの公式デモ。約11秒、音声なし。
足の向きが変わっても、上半身は立った姿勢を保っています。見た目の楽しさに加えて、全身の動きがどう連動するかにも注目です。元映像の順序と再生速度は変えていません。MP4を開く、または公式メディアギャラリーを見る。
XではClément Delangue氏が発表の投稿と、より長い実機映像の投稿を公開しています。動きをもう少し見たい方には後者も参考になります。このページの動画は、Pollenのプレスギャラリーから取得したものです。
新しい動きは、どう身につくのか
Microduckの動きを生み出すのは、学習済みの制御ポリシーです。センサーなどの観測情報と指令を受け取り、モーターの動作へと変換するモデルを指します。公開されている実行ソフトウェアでは、ロボット上で50 Hzの制御ループを動かします。実機を動かすコードと、動きを学習させるツールは別のリポジトリで公開されています。実機側のコード。
学習側では物理シミュレーターMuJoCoと、強化学習アルゴリズムPPOを使用します。学習したポリシーはONNX形式で書き出し、実機に渡します。モーターの挙動や動作条件に変化を加え、シミュレーションと現実の差に備える仕組みも含まれています。ローカルでの学習にはCUDA GPUが必要です。学習コードと要件。
クラウドGPUを使いたい場合には、Hugging Face Jobsで学習する方法も公開されています。クラウドの計算資源には別途利用料金がかかります。
流れは、動きを一つ選ぶ、シミュレーションで学習する、結果を確認する、実機で試す。画面の中でうまく動いたら、最後の工程の始まりです。本物のバッテリー、関節、床に向き合う作業が待っています。
チームの作業机に並ぶMicroduck、コントローラー、工具。Pollen Robotics / Hugging Faceの発表用写真。写真内の付属品すべてが基本セットに含まれるわけではありません。
床の上で、答え合わせ
人に押されたMicroduckが姿勢を調整し、バランスを取り戻す様子。Pollen Robotics / Hugging Faceの公式デモ。約13秒、音声なし。
この映像では、人がロボットの姿勢を崩すと、ロボットが反応します。MP4を開く。静止したポーズよりも、外からの働きかけと応答を続けて見られる点が参考になります。ただし、短いデモだけでは成功率までは分かりません。
私たちなら、最初はお辞儀を試します。 立った状態から頭を下げ、元の姿勢に戻る。終わりの条件を決め、失敗も含めて10回記録します。その後、条件を一つだけ変えて繰り返します。両足は床についたままか。最初の姿勢に戻れたか。人の手助けが何回必要だったか。
これは私たちが提案する実験で、実施済みの結果ではありません。動作が小さく、評価しやすく、失敗も目に見えるところが魅力です。一度きれいにお辞儀をすれば動画になります。繰り返して記録すると、作ったものの性質が分かってきます。
399ドルで、何が買えるのか
発表時の予約価格は399米ドルで、税金と送料は別です。基本セットはロボット、バッテリー、USB-Cケーブル、ゲームコントローラー。ローラーは別売りのアクセサリーパックに掲載されています。初回配送は2026年のクリスマス前を目標とし、当初の対象地域は北米と欧州です。配送目標であり、即納の案内ではありません。製品とセット内容。
価格と一緒に確認したい点が二つあります。Pollenがオープンソースと説明している範囲はソフトウェアで、機械・電子回路の設計ファイルは対象外です。また、カメラの詳細や推奨年齢などには未確定の項目があります。用途を決めて予約する前に、最新の公式仕様表を確認してください。
仮想のアヒルから始めよう
まずはHugging Face上のMicroduckシミュレーターで、仮想ロボットを見てみましょう。新しい動きの完成度を判断するときは、シミュレーション映像なのか実機映像なのかを区別して見ることが大切です。
UrbanoDXの見方: Microduckは、学習と改善の過程を目に見えるものにしてくれます。愛嬌のある姿が入口になり、公開ソフトウェアがその先の実験につながります。小さな動作を選び、成功条件を決め、失敗した試行も残す。そこからロボティクスの面白い部分が始まります。
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