AI PoCの依頼書:1ページでまとめるテンプレート
AI PoCには、終了時に答えを出せる問いが必要です。「当社の文書から作った抽出結果を、担当者が確認用の下書きとして使えるか」は具体的な出発点です。「AIで何ができるか調べたい」という段階なら、まず対象業務を絞ります。
スコープを相談する際は、短い依頼書を用意してください。すべての答えを埋める必要はありません。確認済みの事実、仮定、開始前に誰かが確認すべきことを区別するためのものです。
再利用できる1ページのテンプレート
1. 業務と責任者
作業: [担当する役割]が[入力]から[必要な出力]を作れるようにしたい。
現在の手順: [手順とシステム]で、[期間]あたり約[件数]を処理している。
課題: [待ち時間、繰り返し作業、誤り]が負担になっている。根拠は[観察または測定]。
確認担当者: [人または役割]が出力の有用性を判断し、誤りの理由を説明できる。
2. サンプルとアクセス
用意できる例: [形式、言語、代表的なケース]。[不完全な入力や失敗例]も含む。
正解データ: [期待する出力を付ける、または確認できる担当者]。
共有条件: [承認された保管先、除去する項目、許可された用途、保存期間の要件]。
システム: [名前と必要なアクセス]。準備状況は[利用可能、承認待ち、不明]で、各依存事項の責任者は[担当者]。
サンプルを共有する前に、取り扱い方法を合意します。最初の問い合わせに認証情報や顧客データを添付しないでください。共有可能で代表性のあるサンプルを用意できない場合は、その旨を書きます。実装より先に調査が必要なこともあります。
3. 評価と範囲
比較の基準: [現在の業務の実績]、または[これから測定する方法]。
受入確認の案: [入力データ、期待する動作、閾値の案、確認担当者]。
制御: [人の確認が必要な操作、表示すべき失敗、アクセス制限]。
対象外: [別の業務、連携先、言語、本番運用の要件]。
4. 判断と実務上の制約
終了後の判断: [パイロットへ進む、方法を見直す、中止する]。判断者は[責任者]。
制約: [予算の目安、時期、ホスティングや調達の要件]。
未確認事項: [疑問点]を[担当者]が[日付または節目]までに確認する。
判断に使える評価にする
「正解率80%」だけでは不十分です。対象データ、正解とみなす条件、誤りの重大さを決める必要があります。数値は相談するための目標案として記載し、PoCがすでに達成した結果のようには扱いません。
代表的なサンプルの一部は、開発やプロンプト調整に使わず最終評価用に残します。デモ用の例だけで判断しないためです。必要な件数や反復回数を合意し、少ないサンプルから得られる証拠には限界があることも記録します。主要な指標とともに、誤りと人の修正作業も報告します。
測定方法は開始時に考えます。GOV.UKのサービス評価ガイドでも、この進め方が示されています。
提案書で確認したいこと
対象業務、具体的な成果物、前提条件、対象外、前提に結び付いた価格と日程、書面の受入条件を確認します。アクセス準備の遅れ、評価の不合格、スコープ変更をどう扱うかも必要です。
実験の成果物と、事業上の仮説は分けてください。評価を完了した結果、そのAIの方法が業務に適さないと分かる場合もあります。その可能性と納品義務を事前に合意していれば、中止の判断も有用な成果になり得ます。
準備状況に合った相談へ進む
対象業務を選んでいる段階なら、最初に何を作るべきかを確認してください。業務、サンプルの準備方針、確認担当者が決まっていれば、機密情報を含めない概要でPoCを相談することができます。スコープと不足する準備を話す材料になります。
業務の整理や実装スプリントが合う場合は、全パッケージを比較するをご覧ください。